2021年3月21日日曜日

【SR400】ねじ穴 ヘリサート

 SR400の右サイドカバーを留めるねじ穴がバカになってしまい、先日の三浦半島ツーリングでボルトと金属カラーを落失(カバーを失わなかったのは幸運だった。)。
 このため、このM6のねじ穴をヘリサート加工で復旧させてみた。

 もともと、最初にSR400を買って家に帰ろうとしたときにうまくキックスタートでエンジンをかけられなくて、帰り道の途中でバッテリーを上げてしまった事があった。なんとか、西武池袋線沿いの駅からほど近い自転車屋兼バイク屋のようなお店を探してバイクを手押しして持ち込んだのだが、そのお店の店員がSR400のバッテリーの場所を探す過程で反対側のエアクリーナー側のサイドカバーを外そうとしたが、その固定ねじが固着していて、右サイドカバーの固定ねじをねじ切ってしまったのだ。(まぁ自転車屋なので、しょうがないのだろうが。)
 ねじ切られたねじをドリルによって取り出し、M6のタップで浚ってはみたのだが、ネジ穴自体がバカ穴になってしまった、という経緯だ。

 ヘリサートキットは、DIYやホームセンターでも売っているのを見たことないので、必然的にネット通販で購入するしかない。
 といっても、そんなに使うものでもないし、サイドカバーを留めるだけなので緊急性が高い訳でもない。Aliexpressで安いものを中国から取り寄せた。
 ヘリサートキットは送料がかかったものの、China Post Registared Mail送料込みで900円ほど。一週間ほどで到着した。
 一緒にタップを立てる必要があるので、タップハンドルも購入した。こちらは100円少々と安いものにしたのだが、その選択が裏目に出て3週間強かかって台湾経由で到着。
 そんな感じで、ヘリサートキットとタップハンドルを取り寄せるのに一か月かかってしまった。

 早速作業に取り掛かる。
 開始早々、途中電動ドリル用のチャックハンドルを紛失したことに気づき、近くのホームセンターに、ドリルに合うチャックハンドルをバイクで買いに走る、というアクシデントもあったが、その後、作業を再開し、30分少々で終えられた。
 具体的な作業を端折って書くと、まずは付属の6.3mmのドリルで下穴をあける。
 そしたら、付属のタップでねじ穴を切る。このネジ穴はヘリサートのコイル(インサート)が入るねじ穴サイズなので、M6よりも大きい。
 その後、付属の専用工具でキットに入っているインサートをねじ込む。このインサート、ばねのような形状となっていて外側も内側もねじが切られている。精度が高い加工が必要なんでしょうね。
 作成したねじ穴に、挿入面のツライチまでインサートがねじ込まれたら、もう一つ付属している工具でタングというインサートの先端についている爪部分を折り取れば完了となる。
 これで、このインサートの内側がM6のねじ穴になっているという寸法で、ドキドキしながら締め込むM6固定ボルトのトルクをかけていくと、ちゃんと締まるわけだ。
 すごいですね。

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